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肘内障
乳幼児期に起こりやすい肘の脱臼です。
7歳ぐらいまでの肘の関節は、その関節を構成する橈骨(とうこつ)という骨の関節端の形状が不完全な形をしており、橈骨を支えている橈骨輪状靱帯 (とうこつりんじょうじんたい)から逸脱しやすくなっています。そのため腕を捻ったり、特にひっぱたりすると簡単に脱臼を起こしてしまいます。一度脱臼を起こすと再度脱臼する可能性が高いですが、小学生ぐらいになると橈骨の形状が成人の形に近くなるので脱臼しにくくなります。
一見、腕を動かさなくなるので親は「肩が外れた!」と思われる方もあります。実際当院でも「子供が腕を動かさなくなりました。肩が外れたのでしょうか?」と来院されましたが、「これは肘が外れているんですよ!」と説明し整復操作により元通りになり笑顔でお帰りになられました。
大切なことは親御さんが注意深く観察していただくことです。
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